こんにちは!
心が病みかけたITエンジニアのなかたつです。
先日、無事Java Goldに合格できました!
今回は、Java Goldに合格した経験も含めてJava Goldついて解説していきたいと思います。
Java Gold試験の全体概要
Java Goldとは何か?資格の重要性
Java Goldとは、中上級のJavaプログラマー向けの資格です。
正式名称は、「Oracle Certified Java Programmer, Gold(OCJP Gold)」といいます。
資格を取得することで、Javaプログラマーとして業界標準に準拠した高度なスキルが証明されます。
試験概要:範囲、レベル、認定条件
私が取得した資格は「Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11(以下、「Java Gold SE 11」と言います。)」なので、以降はJava Gold SE 11を対象にした説明を行います。
試験範囲
試験範囲はこのようになっています。
- クラスとインタフェース
- 関数型インタフェースとラムダ式 ※重要
- 並列処理
- ストリームAPI ※重要
- 入出力
- JDBCによるデータベース連携
- 汎用とコレクション
- アノテーション
- 例外とアサーション
- ローカライズ
- モジュール・システム
- Java SEアプリケーションにおけるセキュアコーディング
レベル
中上級者のJavaプログラマー向け
認定条件
【問題数:80問】に対して【合格ライン:63%】なので、【正解数:51問以上】となります。
Java GoldとSilver/Bronzeの違い
Java GoldとSilver/Bronzeの試験の違いを表にまとめました。
Gold | Silver | Bronze | |
---|---|---|---|
試験名 | Java SE 11 Programmer Ⅱ | Java SE 11 Programmer Ⅰ | Java SE Bronze |
試験番号 | 1Z0-816-JPN | 1Z0-815-JPN | 1Z0-818-JPN |
試験時間 | 180分 | 180分 | 65分 |
問題数 | 80問 | 80問 | 60問 |
合格ライン | 63% | 63% | 60% |
合格正解数 | 51問以上 | 51問以上 | 36問以上 |
前提資格 | OCJP Silver SE11または同SE8、SE7 | なし | なし |
受験料 | ¥37,730 | ¥37,730 | ¥13,300 |
受験料の高さにビックリですね。
でも安心してください。
この後に、受験料を少し抑えて受験するための方法を紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
Java Gold取得後の具体的なメリットと機会
Java資格試験の中で一番難しい資格であるJava Goldですが、取得できれば大きな見返りがあります。
資格取得後のキャリアアップと転職
キャリアアップ
Java Gold取得によって、以下のキャリアアップが可能です。
- シニアエンジニアへの昇進
Java Goldは、シニアエンジニアに求められる高度なスキルを証明する資格です。
取得することで、昇進の有力な根拠となります。 - プロジェクトリーダーへの昇格
Java Goldは、プロジェクトリーダーに必要な技術力とマネジメントスキルを証明する資格です。
取得することで、プロジェクトリーダーへの昇格の有力な根拠となります。 - コンサルタントとしての独立
Java Goldは、コンサルタントとして独立するために必要なスキルと知識を証明する資格です。
取得することで、フリーランスエンジニアとして独立する選択肢が広がります。
転職
Java Gold取得によって、以下の転職に有利になります。
- 高年収の求人に応募できる
Java Goldは、高年収の求人に応募できる必須スキルです。
取得することで、より高収入の仕事に就くことが可能になります。 - 希望の企業に転職できる
Java Goldは、多くの企業で求められている資格です。
取得することで、希望の企業に転職できる可能性が高くなります。 - 海外企業への転職も可能
Java Goldは、国際的に通用する資格です。
取得することで、海外企業への転職も可能になります。
Java Gold取得後に有利な転職先の例をいくつか紹介します。
- ITベンチャー企業
Java Goldは、ITベンチャー企業で求められるスキルです。
取得することで、新規事業の開発に携わることも可能になります。 - システムインテグレーター
Java Goldは、システムインテグレーターで求められるスキルです。
取得することで、大規模システムの開発に携わることも可能になります。 - 金融機関
Java Goldは、金融機関で求められるスキルです。
取得することで、金融システムの開発に携わることも可能になります。
フリーランスとしての活用事例
Javaをメインとするフリーランスにとって、Java Goldは最も強力な武器になります。
Java Goldを取得できれば次のような活用事例があります。
- スキルアップ
- 案件獲得
- 単価アップ
活用事例1:スキルアップ
Java Goldの試験勉強を通して、Javaに関する高度な知識とスキルを習得することができます。
これらの知識とスキルは、フリーランスエンジニアとして活動する上で、非常に役立ちます。
また、資格取得は、自身のスキルに対する自信を高めることにもつながります。
活用事例2:案件獲得
フリーランスの場合、経歴や実績が分かりにくいため、資格を持っていることで、自分のスキルを客観的に証明することができます。
Java Goldを保有しているということは、より高いスキルを持っているというアピールになります。
また、Java Goldは多くの企業で求められている資格です。
特に、高単価な案件では、Java Goldの資格が求められることが多いです。
資格を持っていることで、応募できる案件の範囲が広がります。
活用事例3:単価アップ
Java Goldの資格を持っているエンジニアは、そうでないエンジニアに比べて、単価が高くなる傾向があります。
企業にとっても、Java Goldの資格を持っているエンジニアは、即戦力として期待できます。
Java Goldを取得するための黒本や受験料は高く感じるかもしれませんが、資格取得のための投資はすぐに回収できるでしょう。
企業におけるJava Gold保持者の手当と役割
手当
企業におけるJava Gold保持者の手当は、企業や職種によって大きく異なります。
一般的には、このようになっています。
手当額 | 5,000円~20,000円程度 |
---|---|
支給方法 | 基本給に加算されることが多い |
査定対象 | 昇進や昇格の査定対象となる場合が多い |
役割
Java Gold保持者は、企業において以下のような役割を担うことが期待されます。
- 大規模システムの開発
Java Goldは、エンタープライズアプリケーション開発に必要な高度な技術を習得したことを証明する資格です。
大規模システムの開発プロジェクトにおいて、設計、開発、テストなど、様々な責任ある役割を担うことができます。 - ミッションクリティカルシステムの開発
金融機関や医療機関など、高い信頼性と安定性が求められるシステムの開発において、その専門性を活かすことができます。
- 技術指導
後輩エンジニアに対して、Java技術に関する指導を行うことができます。
手当と役割の関係
一般的に、手当額が高い企業は、Java Gold保持者に高いスキルと経験を求めており、より重要な役割を担わせることが期待されます。
近年では、Javaの需要の高まりに加えて人材不足の深刻化により、Java Gold保持者は引く手あまたの状態です。
企業にとっても、Java Gold保持者は貴重な人材であり、手厚い待遇で迎え入れる傾向があります。
Java Goldの難易度と出題傾向
Java Goldの難易度と合格率
Java資格試験の中では、一番難しい難易度であり、合格率は非公開となっています。
頻出問題と出題される主なトピック
Java Gold試験はJava Silver試験の出題トピックと一部重複する部分もありますが、Java Silverのような単一のトピック中心のコードではなく、複数の要素を組み合わせたコードを使った問題が出題されます。
また、Javaの新機能に関する問題の出題比率が高くなっていることが特徴です。
Java Gold試験で最重要トピックは、ストリームAPIとラムダ式です。
ストリームAPIを使った問題は、最も出題比率が高くなっています。
中間操作と終端操作のメソッドの種類や、各メソッドの戻り値型とシグニチャを正確に覚えておくことが重要です。
また、ストリームAPIに関連して、関数型インタフェースの種類と戻り値、型パラメータ、抽象メソッドも正確に覚えておく必要があります。
ラムダ式については、Java Silverで理解済みという前提で出題されます。
Java Goldでは、ストリームAPIと関数型インタフェースとラムダ式を組み合わせたコードが問題として使われています。
ラムダ式の基本的な記述方法の理解も重要です。
Java Goldの勉強方法
効率の良い学習計画の立て方
Java Gold試験に合格するためには、効率的な学習計画を立てることが重要です。
以下、効果的な学習計画の立て方の手順を紹介します。
- 目標設定
- 学習範囲の把握
- スケジュールの作成
- 学習ツールの選定
- 学習方法の確立
- 進捗管理
- モチベーション維持
- 試験対策
学習計画1:目標設定
まず、いつまでにJava Gold試験に合格したいかという目標を設定しましょう。
目標を設定することで、学習スケジュールや学習内容を具体的に考えることができます。
目標設定の際には、以下の点を考慮しましょう。
- 自分の現状:現在どの程度の知識・技術を持っているか
- 学習時間:1日にどれくらい学習できるか
- 試験日:試験日をいつにするのか
Java Goldの試験日は自分で決めることができます。
自分の現状と学習時間を参考に試験日を決めましょう。
学習計画2:学習範囲の把握
Java Gold試験の試験範囲を把握しましょう。
ここに試験範囲を書いていますので、確認しましょう。
試験範囲を把握することで、何を学習する必要があるのかを明確にすることができます。
学習計画3:スケジュールの作成
目標達成に向けて、具体的な学習スケジュールを作成しましょう。
スケジュールを作成する際には、試験日から逆算していつまでに何を学習しておくのか明確にしておきましょう。
その際に、無理のないスケジュールにすることがポイントです。
具体的なスケジュールを立てることで進捗状況が目に見えるので、モチベーションを維持することができます。
学習計画4:学習ツールの選定
自分に合った学習ツールを選びましょう。
学習ツールには、以下のようなものがあります。
- 書籍
- Webサイト
- 問題集
- オンライン学習サービス
- スクール
どれがいいのか分からない場合は、この後に私がオススメする学習ツールを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
学習計画5:学習方法の確立
自分に合った学習方法を確立しましょう。
学習方法には、以下のようなものがあります。
- 独学:書籍やWebサイトを使って、自分のペースで学習することができます。
- グループ学習:仲間と一緒に学習することで、モチベーションを維持することができます。
- アウトプット:実際にコードを書いてみることで、理解を深めることができます。
学習計画6:進捗管理
学習の進捗を定期的に管理しましょう。
進捗を管理することで、学習状況を把握することができます。
進捗が遅れている場合は、スケジュールを見直したり、学習方法を変えたりする必要があります。
学習計画7:モチベーション維持
モチベーションを維持することが、学習を継続するために重要です。
モチベーションを維持するためには、以下のような方法があります。
- 目標を再確認する:自分がなぜJava Gold試験に合格したいのかを再確認しましょう。
- 仲間を見つける:同じ目標を持つ仲間を見つけることで、モチベーションを維持することができます。
- 小さな目標を達成する:小さな目標を達成することで、自信をつけることができます。
- 自分にご褒美を与える:目標を達成したら、自分にご褒美を与えましょう。ちなみに私のご褒美はアイスでした。
学習計画8:試験対策
過去問や模擬試験を使って、試験対策をしましょう。
試験対策をすることにより、本番で慌てることを防ぐことができます。
以上、Java Gold試験のための効果的な学習計画の立て方の手順でした。
この手順を参考に、自分に合った学習計画を立てて、計画的に学習を進めましょう。
Java Gold試験に合格するためには、時間と努力が必要です。
しかし、合格すれば、IT業界で活躍するための大きな武器になります。
諦めずに、頑張って学習を続けましょう。
役立つ参考書と問題集:黒本とその他の教材
Javaの基礎知識を学ぶのにオススメな本:独習Java
独習Javaは、Javaの基礎知識を体系的に学ぶのに最適な書籍です。
初心者向けに書かれており、わかりやすく解説されているので、Javaを初めて学ぶ人でも安心して学習することができます。
独習Javaで基礎知識を学び、黒本で実践問題を解くことで、試験に合格する確率が高くなります。
Java Gold試験対策にオススメな本:黒本
試験対策書籍としては王道な黒本です。
黒本は、Java Goldの試験問題によく出題される問題を多数収録している問題集です。
試験対策書籍としては、これ1冊でも十分合格できる内容になっています。
無料で利用可能な学習リソースとスクール情報
上記以外にも、無料で利用可能な学習リソースとしてWebサイトでのJava解説サイトから学べます。
有料であれば紫本やUdemy、プログラミングスクールで学習する方法もあります。
黒本だけでの勉強は意味があるのか?
独習JavaでJavaの基礎知識を身につけられたら、黒本だけでの勉強でも問題ありません。
黒本だけで試験範囲は十分カバーできますし、解説が丁寧で分かりやすく書かれているので、間違えた問題もしっかりと学習できます。
実際に私が受けた試験でも、黒本になかった問題は2問だけでした。
残りの78問は黒本で学習した内容から出題されました。
Java Goldの試験対策と勉強時間
10年前に研修で1ヶ月ほどJavaを勉強したくらいの私が実践した、試験対策と実際にかかった勉強時間です。
合格に必要な具体的な対策方法
Java Gold試験に合格するためには、試験対策として以下のことが重要です。
- 『独習Java』でJavaの基礎知識を学ぶ(勉強時間の目安:約11日)
- 『黒本』でJava Silver試験対策を行う(勉強時間の目安:約30日)
- 『黒本』でJava Gold試験対策を行う(勉強時間の目安:約30日)
試験対策1:『独習Java』でJavaの基礎知識を学ぶ(勉強時間の目安:約11日)
独習Javaは、Javaの基礎知識を体系的に学ぶのに最適な書籍です。
初心者向けに書かれており、わかりやすく解説されているので、Javaを初めて学ぶ人でも安心して学習することができます。
独習Javaを1冊やり終えることで、Javaの基礎知識をしっかりと身につけることができます。
Java Goldの試験対策としても十分な内容です。
独習Javaを学習する際の注意点です。
- 実際に手を動かしながら学習する
書籍の内容をただ読むだけでなく、実際にコードを書いて実行してください。
そうすることで、理解が深まります。 - わからないことがあったらすぐに調べる
わからないことがあったら、インターネットなどですぐに調べてください。
放置して先に進めても、理解が追いつかなくなる可能性があります。 - 継続して学習する
約600ページと、とてもボリュームのある内容なので、一気に学習することは難しいです。
毎日少しずつでもいいので、継続して学習してください。
間を空け過ぎると忘れてしまい、上達しません。
試験対策2:『黒本』でJava Silver試験対策を行う(勉強時間の目安:約30日)
Java Goldの試験を受けるためには、Java Silverの資格が必要です。
すでにJava Silverの資格を持っている場合はこの試験対策はスキップしてOKです。
Java Silverの資格をまだ持っていない場合は、こちらの記事を参考にしてください。
先日、無事Java Silverに合格できました! 今回は、Java Silverに合格した経験も含めてJava Silverついて解説していきたいと思います。 Java Silver資格試験の概要 Java Silve …
試験対策3:『黒本』でJava Gold試験対策を行う(勉強時間の目安:約30日)
試験対策書籍としては王道な黒本です。
黒本は、Java Goldの試験問題によく出題される問題を多数収録している問題集です。
解説も丁寧なので、間違えた問題からしっかりと学習することができます。
黒本を活用して試験対策を行う際の注意点です。
- 問題集を最初から最後まで順番に解く
問題集を最初から最後まで順番に解くことで、試験範囲全体をまんべんなく復習することができます。
- 間違えた問題は必ず復習する
間違えた問題は必ず復習してください。 黒本は正解だけでなく不正解の理由も丁寧に解説されています。
そこからなぜ間違えたのかを分析し、同じ間違いを繰り返さないようにしましょう。 - 模擬試験を受ける
黒本の最終章は模擬試験になっています。
この模擬試験を受けることで、実際の試験の時間配分や形式に慣れることができます。
試験で遭遇する問題タイプと対処方法
Java Gold試験の出題形式は選択式ですが、出題される問題にはいくつかのタイプが存在します。
代表的な問題タイプは以下の通りです。
- コード問題
- 選択問題
問題タイプ1:コード問題
コード問題には、
- コード内に入れ込むコードは何が正しいか?
- コードをコンパイル・実行した時の結果はどのようになるのか?
これらを問われる問題が出題されます。
どちらもコードがどのような動きをするのか理解していないと回答できない問題となっています。
各クラスやインタフェースの意味合い、各メソッドの機能やシグニチャ、戻り値型などを正確に覚えておくことが大切です。
問題タイプ2:選択問題
選択問題には、
- メソッドの意味合いはどれが正しいか?
- 正しい実装方法はどれか?
- 機密情報を保護する内容はどれか?
- JDBCを利用してデータベースに接続するためのURLはどれか?
などなど…
上記はほんの一例ですが、これらを問われる問題が出題されます。
どれも知っておかないと分からない暗記問題となっているので、各機能や使い方について正しく暗記しておきましょう。
模擬試験とサンプル問題を活用した効果的な学習
模擬試験は、本番の試験形式に慣れるために効果的なツールです。
黒本の最終章が模擬試験になっているので、時間配分を意識しながら、本番さながらに問題を解いておきましょう。
模擬試験が終わった後は、結果を分析し、苦手分野を特定することが重要です。
苦手分野が特定出来たら、黒本を使って該当するカテゴリのサンプル問題を解いて苦手分野を克服しましょう。
経験者が語るJava Goldの攻略法
合格者の体験談:勉強した期間と時間
私は1日2時間をJava Goldの試験対策として勉強していました。
もちろん勉強できなかった日もありましたが、総合的な勉強期間と時間は、
- 総合的な勉強期間:41日
- 総合的な勉強時間:82時間
でした。
この期間は、とにかく空いた時間も勉強できるように黒本は持ち歩いていました。
次は勉強に利用していた独習Javaと黒本のそれぞれの詳細について説明します。
独習Javaの勉強期間と時間
独習Javaの勉強期間と時間は、
- 勉強期間:11日
- 勉強時間:22時間
でした。
独習Javaは11章で構成されているため、1日1章を2時間かけて勉強しましたが、ここで100%すべて理解することは不可能だと思います。
まずは基礎知識としてJavaにはこんな機能があるんだなーくらいの軽い気持ちで勉強しました。
黒本の勉強期間と時間
黒本は正解率が上がるまで何周も解きました。
各周の勉強期間と時間は、
- 1周目
- 勉強期間:17日
- 勉強時間:34時間
- 2周目
- 勉強期間:8日
- 勉強時間:16時間
- 3周目
- 勉強期間:3日
- 勉強時間:6時間
- 4周目
- 勉強期間:2日
- 勉強時間:4時間
合計で30日に分けて勉強しました。
期間としては約1ヵ月ほどです。
1周目の正解率は30%ほどでしたが、周を重ねるごとに正解率は上がっていきました。
2周目の正解率は66%、
3周目の正解率は85%、
4周目の正解率は93%でした。
さすがに4周目にもなると、問題を見るだけで答えが分かるぐらいやりこみました。
ここまでくると、自信をもって試験に臨めるレベルになっていましたね。
難関問題の克服法とそのレビュー
最も出題比率が高いストリームAPIを使った問題は、中間操作と終端操作のメソッドの種類や、各メソッドの戻り値型とシグニチャを正確に覚えておくことが重要です。
つまり、暗記することが非常に多いのですが、私は暗記が苦手です。
そんな暗記が苦手な私がどうやって覚えたかというと、
- とにかく書いて覚える
- 自分なりの規則を作って覚えやすくする
これでなんとか覚えました。
暗記方法1:とにかく書いて覚える
私は見ただけでは覚えられないので、とにかく書きまくりました。
初めのうちは、
一通り覚えた内容を書く→合っているか答え合わせ→また一通り覚えた内容を書く…というのを短時間のうちに何回か繰り返します。
ある程度覚えてきたら、その日のお風呂上がりや、次の日の朝など、徐々に時間を空けて確認してみることを繰り返して覚えました。
暗記方法2:自分なりの規則を作って覚えやすくする
これはけっこう効果がありました。
たとえば、ストリームAPIの終端操作には「allMatch」と「anyMatch」、「noneMatch」と似たもの同士があったので、私はこれらをMatch3兄弟と読んで覚えましたし、「collect」と「count」はcc兄弟と読んでいました。
覚えないといけない項目を自分なりにグルーピングしてあだ名をつけてみたりして、自分なりの規則をつけてあげることで、覚えやすくなります。
試験の具体的な申し込み方法
それでは実際の試験の申し込み方法を説明します。
受験料を少し抑えて受験するための方法を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
試験申し込みの概要とポイント
試験の申し込み方法について説明する前に、まずは概略を説明しておきます。
というのも、試験申し込みのためのシステムが少し複雑な構造になっており、概略を理解しておかないと、自分が何をやっているのか分からなくなるからです。(私は分からなくなりました)
スムーズに申し込むために、概略を知っておきましょう。
試験申し込みの概略です。
申し込みには2つのサイトが必要です。
それぞれのサイトの役割を理解しておきましょう。
- CertView
Oracle社が管理しており、オラクル認定資格制度に関する情報を管理するポータルサイトです。
CertViewを使えば、「取得済みの認定資格の確認」や「認定資格の更新状況の確認」、「認定資格の有効期限の確認」などが確認できます。
CertViewを利用するには、Oracleアカウントが必要です。 - ピアソンVUEサイト
ピアソンVUE社が管理しており、コンピューターベーステスト(CBT)やインターネットベーステスト(IBT)などの試験を配信するためのプラットフォームです。
ピアソンVUEサイトを使えば、「試験の申し込み」や「試験日程・会場の確認」、「試験結果の確認」、「認定証の印刷」などが可能となります。
ピアソンVUEサイトを利用するには、ピアソンVUEアカウントを作成する必要があります。
ここでポイントとなるのが、CertViewとピアソンVUEサイトが連携していることです。
CertViewとピアソンVUEサイトが連携することで、
- CertViewで申し込んだ試験の日程・会場を確認することができる
- CertViewで試験結果を確認することができる
- CertViewで認定証を印刷することができる
これらが可能となります。
つまり、私たち利用者は主にCertViewを使うだけでよくなります。
ただし、試験の予約だけはピアソンVUEサイトから行うので注意してください。
それでは試験申し込みの概要とポイントが分かったところで、次はいよいよ申し込み手順です。
試験の申し込み手続き
次の手順で試験を申し込みます。
- Oracleアカウントの作成
- CertViewへの初回ログイン手続き
- 楽天市場で試験用受験チケット(電子チケット)を購入
- ピアソンVUEサイトより試験の申し込み
それでは各手順で何をするのか説明します。
操作画面のUIが変わった時のメンテナンスが大変なので操作画面の画像は載せていません。やることが分かっていれば進められるかなーと思うので、許してください。
手順1:Oracleアカウントの作成
Oracle社が管理するCertViewを利用するために、Oracleアカウントを作成します。
ここのサイトから作成できます。
手順2:CertViewへの初回ログイン手続き
CertViewへの初回ログイン時に、ピアソンVUEアカウントも作成してOracleアカウントとリンクさせます。
操作する順番としては、
- CertViewにOracleアカウントでログイン
- ピアソンVUEアカウントを作成する。(自動でOracleアカウントとリンクされます)
となります。
それでは
ここのサイトからCertViewへログインして手順通りに進めてみましょう。
手順3:楽天市場で試験用受験チケット(電子チケット)を購入
試験用受験チケット(電子チケット)を使用することで受験料を約¥2,500安くできます。
受験時にはぜひ利用しましょう。
手順4:ピアソンVUEサイトより試験用受験チケットを使って試験の申し込み
ピアソンVUEサイトから試験を予約します。
操作する順番としては、
- CertViewからピアソンVUEサイトを開く(CertViewとピアソンVUEサイトは連携されているので、シングルサインオンにより自動ログインされます)
- ピアソンVUEサイトから、「受験する試験」や「試験の受け方」、「試験場所」、「試験時間」を入力して試験を申し込む
※試験を申し込むときには、必ず試験用受験チケットを使用するのを忘れないようにしましょう。
となります。
無事予約出来たら後は当日の試験を受けるのみです。
今まで勉強してきたことを120%発揮できるように、当日は十分な睡眠をとって試験に臨みましょう。
実践的なJava SEスキル向上のためのガイド
Java Goldの資格を取得した後のことについても少しばかり触れておきます。
この記事を見てくれているということは、あなたもJava Goldの資格を取得しようと考えていると思いますが、Java Goldの資格取得をゴールにしてはいけません。
より実践的なスキルを磨き、開発現場で活躍するためには、更なる学習と経験が必要です。
ここでは、Java Gold SE 11の試験を通して学んだことを生かして、実践的なJava SEスキル向上のためのガイドを紹介します。
Java SEとは?
Java SE(Standard Edition)は、Javaプログラミングの基盤となるプラットフォームです。
Java SEには、Java言語の仕様、API、実行環境などが含まれており、Javaアプリケーション開発に必要なすべてを提供します。
Java SEは、以下のような役割を果たします。
- Javaアプリケーションの開発
- Javaアプレットの実行
- Javaサーブレットの実行
- Java Webアプリケーションの開発
2024年5月時点での最新バージョンはJava SE 22ですが、Java SE 8が最も広く使用されています。
Java GoldとJava SEの関係性
Java Goldは、Java SEの上位互換資格であり、Java SEの知識はJava Gold合格の必須条件となります。
Java Gold取得を通して、Java SEに関するより専門的な知識を習得することができます。
API、クラス、複雑なデータ構造の理解
Java Goldの試験ではAPI、クラス、複雑なデータ構造などの知識も問われますが、それらの理解を直接的に保証するものではありません。
理解を深めるためには、試験対策だけでなく、実際に開発を通して経験を積むことが重要です。
ラムダ式とストリーム処理を用いた実例
Java Goldで重要としているラムダ式とストリーム処理は、Java SE 8から導入された機能で、従来のコードよりも簡潔で読みやすく、処理効率の高いコードを書くことができます。
ここでは実例としていくつか紹介します。
- コレクションの処理
- 要素のフィルタリング
- コレクションの変換
- 集計処理
実例1:コレクションの処理
コレクションの要素をループで処理する場合の実例です。
従来のコード
List<String> names = Arrays.asList("田中", "佐藤", "鈴木");
for (String name : names) {
System.out.println(name);
}
ラムダ式とストリーム処理を用いたコード
List<String> names = Arrays.asList("田中", "佐藤", "鈴木");
names.forEach(name -> System.out.println(name));
このコードでは、ストリームのforEach()メソッドを使って、コレクションの各要素に対して処理を実行しています。
実例2:要素のフィルタリング
コレクションの中から、条件に合致する要素を取り出す場合の実例です。
従来のコード
List<Integer> numbers = Arrays.asList(1, 2, 3, 4, 5);
List<Integer> evenNumbers = new ArrayList<>();
for (Integer number : numbers) {
if (number % 2 == 0) {
evenNumbers.add(number);
}
}
ラムダ式とストリーム処理を用いたコード
List<Integer> numbers = Arrays.asList(1, 2, 3, 4, 5);
List<Integer> evenNumbers = numbers.stream()
.filter(number -> number % 2 == 0)
.collect(Collectors.toList());
このコードでは、stream()メソッドを使ってストリームを作成し、filter()メソッドを使って条件に合致する要素を取り出しています。
実例3:コレクションの変換
コレクションの要素を変換して、別の形式に整形する場合の実例です。
従来のコード
List<String> names = Arrays.asList("田中", "佐藤", "鈴木");
List<String> upperNames = new ArrayList<>();
for (String name : names) {
upperNames.add(name.toUpperCase());
}
ラムダ式とストリーム処理を用いたコード
List<String> names = Arrays.asList("田中", "佐藤", "鈴木");
List<String> upperNames = names.stream()
.map(String::toUpperCase)
.collect(Collectors.toList());
このコードでは、map()メソッドを使って、コレクションの各要素を別の形式に変換しています。
実例4:集計処理
コレクションの要素の個数や平均値、最大値、最小値などを求める場合の実例です。
従来のコード
List<Integer> numbers = Arrays.asList(1, 2, 3, 4, 5);
int sum = 0;
for (Integer number : numbers) {
sum += number;
}
System.out.println("合計: " + sum);
ラムダ式とストリーム処理を用いたコード
List<Integer> numbers = Arrays.asList(1, 2, 3, 4, 5);
int sum = numbers.stream()
.mapToInt(Integer::valueOf)
.sum();
System.out.println("合計: " + sum);
このコードでは、sum()メソッドを使って、コレクションの要素の合計値を求めています。
いかがでしたか?
このように、ラムダ式とストリーム処理を使用することで、従来のコードよりも簡潔で読みやすく、処理効率の高いコードを書くことができます。
これらの実例は、ほんの一例です。
ラムダ式とストリーム処理を組み合わせることで、様々な処理を効率的に記述することができます。
実務でもこれらを積極的に活用することでJava SEスキルを向上することができるでしょう。
実務で役立つJavaのプログラミングテクニック
Java Goldの取得過程で学ぶ技術は、実務で非常に役立つものばかりです。
特に、以下のテクニックは、Javaエンジニアにとって必須と言えるでしょう。
- ラムダ式とストリーム処理
従来のコードよりも簡潔で読みやすく、処理効率の高いコードを書くことができます。
- ジェネリクス
コードの汎用性を高め、型安全を確保することができます。
- アノテーション
コードをよりわかりやすくし、拡張性を高めることができます。
- マルチスレッドプログラミング
複数のタスクを並行処理することで、処理速度を向上させることができます。
- セキュアコーディング
アプリケーションを不正アクセスから保護することができます。
- データベースアクセス
データベースにデータを格納したり、検索したりすることができます。
これらのテクニックを実務で使用することで、より高度なJavaアプリケーションを開発することができるようになるでしょう。
実務でも積極的に使用して、保守性や拡張性が高いプログラムを心掛けましょう。
Java Gold SE 17について
ここまでお疲れさまでした。
これまでの情報でJava Goldの概要やメリット、勉強方法などを理解頂いたと思いますが、実はJava Goldの試験について知っておくべきことがあります。
2024年5月時点では、日本語版試験の最新はJava Gold SE 11が最新です。
今回の記事も最新のJava Gold SE 11を対象にしていますが、2024年中旬には日本語版のOCJP Gold SE 17の試験が開始される予定です。
Javaは今でも進化し続けており、Java SEは半年に一度バージョンアップして新機能が追加されています。
Javaのバージョンが上がり新機能が追加されるということは、Java Gold試験でも新機能が試験対象になるということです。
つまり、試験対象となるJava SEのバージョンが上がることになります。
以上のことから、最後にJava Gold SE 17についても少し説明します。
Java Gold SE 17で試される新しい言語特性
Java SE 17には、以下の新機能が導入されています。
- レコード型
新しいデータ型で、従来のクラスよりも簡潔で宣言的なデータ構造を定義できます。
- 密閉型クラス
内部状態をより安全かつ効果的に管理するための新しいクラス型です。
- パターンマッチング
instanceof演算子よりも強力で柔軟な、型と値の照合のための新しい構文です。
- 拡張型ラムダ式
ローカル変数への自動型推論を改善し、ラムダ式をより簡潔に記述できるようにします。
- スイッチ式による文字列処理の強化
switch式を使用して、文字列をより簡潔かつ効率的に処理できるようにします。
- API の改善
以下のAPIにも重要な改善が加えられています。
- HTTP/2、TLS 1.3、および最新の暗号化アルゴリズムを使用した、より安全で高速なネットワーク通信のための新しい API
- 新しい言語APIとフレームワーク統合のためのJava EEおよびJakarta EEとのより優れた互換性
- JVMのパフォーマンスと安定性を向上させるための様々な機能強化
- その他
上記以外にも、Java SE 17には、小さな新機能や機能強化が多数導入されています。
Java Gold SE 17試験は、これらの新機能に関する知識を含む、幅広いJavaに関する知識とスキルを評価するものです。
試験に合格するには、Java Gold SE 11の知識をベースにして、これら新機能に対する幅広い学習と準備が必要となります。
まとめ
Java Goldは、Javaエンジニアとしてキャリアアップを目指す人にとって、非常に有益な資格です。
難易度は高いですが、しっかりと勉強すれば合格することは可能です。
それでは、あなたが無事Java Goldに合格できることを同じエンジニアとして祈っています。